Type of Credit: Elective
Credit(s)
Number of Students
※本授業は日本言語学会会長、京都大学定延利之(さだのぶ としゆき)教授による集中講義になります。定延先生は日本の言語学界における第一人者でいらっしゃいます。今回の集中講義はめったにない機会なので、言語学、日本語学、語用論、日本語教育に興味のある学生は大学院生、学部生を問わず、奮って受講してください。聴講も大歓迎です。
この授業では,日本語の話しことばの文法の観察を通して,言語をつかさどる基本的な概念と原理を学ぶ。前半では,文法が発話場面と密着していることを,自己らしさ,アニマシー,他動性,敬意の表現の観察を通して示すと共に,知識と体験の区別,発話の権利などの考えを学ぶ。後半では,「談話は文の集まり」という,世界じゅうに広まり定着している考え(唯文主義)の限界,つまり談話を構成する基本的な発話パターンとして語や文節,節,自立性のない接ぎ穂発話,原初オノマトペ,原初的感動詞を認める必要性を学ぶ。また,それらの違いを見極める過程では,表出性・権力・会話が発話の自然さに与える影響を学ぶ。
能力項目說明
以下の能力を身に付けることを目標とする。
[1] 話しことば研究を推進するための基礎的な知識と技法を,受講者が自身で獲得していけるようになる。
[2] コミュニケーション研究,音声研究,そして文法研究を含む統合的な研究枠組みを自ら構築できるようになる。
教學週次Course Week | 彈性補充教學週次Flexible Supplemental Instruction Week | 彈性補充教學類別Flexible Supplemental Instruction Type |
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集中講義であるため、他の授業と時間が重なった場合、該当の授業の担当の先生に相談した上、受講してください。
授業の時限は定延先生のご都合により、前後する可能性があります。
日期 |
時間 |
課程內容 |
3/19(三) |
10:10-13:00 14:10-17:00 合計6小時 |
日本語の(脱)現場性 |
3/20(四) |
10:10-12:00 15:00-17:00 合計4小時 |
体験と知識 |
3/21(五) |
9:10-13:00 14:10-18:00 合計8小時 |
エゴフォリシティ |
3/24(一) |
12:10-18:00 合計6小時 |
日本語発話の文法的目録 |
3/25(二) |
14:10-18:00 合計4小時 |
唯文主義の批判的検討 |
3/26(三) |
9:10-13:00 15:10-18:00 合計8小時 |
発話の権利 |
授業参加度、貢献度20%
期末レポート80%